診療所 [建物見学の心得]
今年の一級建築士製図試験が 先日の日曜日実施されました。
設計課題は
市街地に建つ診療所等のある集合住宅(地下1階、地上5階)
じつは、数ヶ月前からちょっと私も病気しまして、いま、通院して薬をもらっているのです。
最初に行ったお医者さんから、「ここへ行きなさい」と教えてもらってちょっと診療所のはしごなんかしちゃったりして。
その時の様子をちょっと書きますね。
今更 おそい?
すみません。
試験に臨むかたたちをあまり惑わせたくなかったので。
最初に行ったところは、内科と小児科が一緒になった診療所。
そして、2階から上が集合住宅。(試験そのまんま)
ご夫婦でお医者さんで、内科はご主人、小児科が奥様が診察なさっていると言うことらしい。
繁盛してるみたいだから、だいぶ待たされるかも と 教えてくれた友達はそう言って気遣ってくれました。
入り口に靴脱ぎスペースがあり その先正面受付で、左が内科、右が小児科待合い。診察入り口もそれぞれ左右から入るようなレイアウト。
客導線が科によっても分けてありました。
ついでにトイレも入っちゃって、採尿置き場とか、その向こうに検査室がのぞき込めたりして 看護師さんと目が合っちゃったりして。
「中待合いでお待ちください。」呼ばれて、ドアを開けると2m四方の小さいスペースにベンチが置いてあってそこで少しまた、待たされるようになっていました。
大分気になったのは そこで待ってる間、先生と患者さんの相談の声が筒抜けなんです。居心地悪いの何の。まあ、小児科だからたいした隠しごと 無いと言えば 無いんでしょうけど。
次に行ったのは、いくつかの診察所が一つのビルに集まって入っているところ。
特筆すべきは、敷地内建物2階から跳ね出しになっていて、そこが駐車場なんですけど雨の日も傘をささずに駐車場から跳ね出し下を伝って建物内部に出入りできること。
涙が出るほど便利。
ここも繁盛してて待たされるよ、と言われていたんですけど、各診療所の入り口手前がみんなどこも広くホールが取ってありまして。
待合いに入れない人たちは、そういったホールに置いてあるテーブルやベンチに座って窓を眺めたり、ちょっとその辺で買ってきた缶ジュースなんか飲んじゃったり。
今時の診療所って こんな感じなのね・・・ 医者嫌いだった私は目から鱗でした。
処方箋を受け取ってお会計して、別棟の薬局へ行って薬と引き替えに支払って。そうしながら、いったい、いつからこういうシステムになったんだっけ?とか、考えちゃったり。(病名を第三者に知られたくない場合 こういうシステムは都合が良いと思う)
利用者の立場にどっぷり浸って そのついでに建築見学することも大事です。
児童館 [建物見学の心得]
とある試験のとある年度。製図課題で保育園がらみの問題が有りました。
個人的にも「今の子供達はどこで遊んで居るんだろう?」という疑問が有りましたので身内に相談。案内を頼むことにしました。(今でもそうですけど、建物の用途として「なるべく部外者は立ち入り禁止」の場所ですから。)
訪れた建物は、築20年とのこと。
でも。びっくり。
保育園に隣接して児童館と、老人ホームが有るのです。
残念ながら保育園はそのときお休みで入れませんでしたが、児童館の地下には室内プールがあり、地上階には木工工作室、図書コーナー、体育館、大小会議室(?)屋上には滑り台など遊具が据えられ、最上階にはローラースケートが出来るトラックまで有るのです。(それなりの下駄箱があってローラー靴もちゃんと置いてある!)
一番びっくりしたのは、建物の中の階段の脇に 建物と一体の滑り台が作られていたことです。(ここだけの話し 滑ってみたかった~)
住宅街のど真ん中に、こんなに大きな施設があるとは!おどろきでした。
隣家・保育園+児童館+老人ホーム・隣家 という敷地配置になっていて近隣へ騒音配慮がさりげなくされているのです。
その日は、姪っ子が「みんなで楽しむプールでできるゲームイベント」に参加していて おもちゃや、おやつをたくさんもらっていました。
とーっても広く作られた避難外階段や、各場所にいて見守る大人達(たぶん役所の人)、元気いっぱいに遊ぶ子供達(小さい子も大きい子もまぜこぜ)を見て とてもわくわくしました。建物自体 それなりに経年劣化は有るのですが、ずっとここでみんなに愛されて建っていたんだなあ!
「遊ぼうよー、ねえー」着替え終わって姪っ子が 私と妹の所にやってきました。他の子も一緒です。「うーん ごめんね。もう、かえんなくちゃいけないの またね」「うん」。そして、2階の屋上にある遊具で遊び始めます。なるほどねえ。平日の昼間は そこは保育園園児の遊び場になるようです。
係員の人に聞きました。いろいろ、ボランティアでまかなっているとのこと。木材の切れっ端でもいいので分けてもらえたらありがたいとか。
そのとき思ったこと。
見学時間は、たっぷりとるほうがいいです。
建物用途に配慮して場合によっては写真は撮らない心がけを。
ホントは 見学だけでなく参加するほうがもっといろいろわかることがある。(プールに入るとか木工するとか)
何気なく通り過ぎる近所の建物でも、よーっくみてると毎日いろんな発見が有りそう。
建物見学の心得.3 [建物見学の心得]
建物見学の心得.2 の続きです
建物見学の心得.3
いやあ、、書こうか書くまいか ちょっと 悩んだんですけどね。
これはやはり書くべきかな と 感じまして。
大分前ですが、とある建物を見に行ったのです。
その建物は、いろんな賞をたくさん頂いていることもありましたし
比較的わかりやすい場所にたっているので見学しやすいのだと思います。
私がひーちゃんといっしょに見に行った時には、もう、話題も大分収まって
静かな佇まいを見せていました。
でも、なんだかちょっと雰囲気が・・・?
建物は ほこりだらけで草ぼうぼう。
まあこれはそういう物なんだと言ってしまえばいえないこともないですが。
エレベーターを探し出すとそこには「関係者以外立ち入り禁止」と張り紙がして有るではないですか。
ええっ??実験的建築物とのうたい文句で 建築を業とする人ならばどなたでもウエルカムだったのでは・・・?
エレベータで、最上階まで上がって屋上をフェンス越しに見学し、
てくてくと外階段を下りていったとおもいねえ。おもいねえ。
ここは 様々な形態のたくさんの家族がそれぞれすべて違う間取りの中で住まいながらいろいろなデータを出し合うという まあ、集合住宅なんですが。
それにしたって、なんだか活気がないよ?
っていうか、窓にプリンタ用の穴あきの紙が張ってあるとこもあるし。
一目でコミュニティの欠乏を感じてしまうビルと化してました。
何が どうして こうなってしまったのか 経緯はわかりませんが
見学する側のマナーの悪さも疑ってしまえる気がします。
その建物がどんなに建築業界では超有名でも、そこに住まう人は心の準備ができてなかったのではないでしょうか?
先にも書きましたが、一戸一戸すべて間取りが違うので外からきた見学者の中にはインターフォンを押して内覧を当然のごとく要求する人もいたのでは・・・?
アポ無しで突然知らない訪問者が現れてプライバシーを引っかき回していったのでは・・・?
私の妄想かもしれません。が、建物を離れて振り返った私の目には
その建物は、忘れ去られ荒れ果てた天空の城ラピュタのようにも見えたのでした。
今回の教訓は。
見学するなら、人様に迷惑を掛けないように致しましょう。
ちゃんちゃん。
建物見学の心得.2 [建物見学の心得]
建物見学の心得 の続きです。
人に何かを言うときには私の失敗した事例からあげていくのが筋という物でしょう。
と、いうことで、今をさかのぼること ん年前。
住宅街の中にある敷地を現場実測に行ったときのことです。
きれいな住宅がたくさん並んでいた場所に、ぽこっと更地が有りまして、
3人でそこを測りに行ったと思いねえ、思いねえ。
ひとまわり測り終わった手元(アシスタント)である私たち二人は
片づけも終わらせて、境界状況を細々見てる先生をおいて
ぶらぶらとその辺を見て回っておりました。
あ「あの屋根、すてきね」
え「どれですか?」
あ「ほらあそこ」
仮称)えっちゃんに教えるためにそこで私は指を指してしまったのです。
そのとき、そのおうちの2階のカーテンが閉まるのを確認してしまいました。
カーテンの閉まりきる前に、私ははっきりと自覚してしまいました。
ここは、住宅展示場ではない、生身の人が住んでいる住宅なのだと。
建物見学に際してのマナーは
人に対するマナーと、似たところがあるような気がします。
建物や、工作物のカテゴリによって変わっていきますが
総じて 「いやがるようなことはしない」 この言葉につきます。
カーテンを閉められて以降 建築見学の折りには
自分が相手と立場を入れ替えてみることを 想像してみる事にしました。
何がいやで、何が嬉しいか自然に判ってくる事があります。
↓ブログ巡りで見つけました。思わず笑ってしまいました
「無礼な人々」
http://blog.so-net.ne.jp/rude-people/
建物見学の心得 [建物見学の心得]
建物を見るとき。
どんな気持ちでここを設計したんでしょう?
素材を選んだ理由はなんでしょう?
施工の手順はどうだったんでしょう?
利用者は、どんなことを感じているんでしょう?
住んでる人は快適でしょうか?
有事の際はどうでしょう?
私はそんなことを考えて見ています。
いろんな所に行って建物を見ていると、だんだんいろんな事が判ってきて興味深いです。
迎え入れる側も、訪れる側も 楽しく気持ちよく また、次に訪れる誰かのためにもマナーを守りたいと思います。
そこで、私がちょっと気をつけていることを思いつくまま書き連ねていきたいと考えました。
つたない記事ですが それでも何かの役に立つかもしれません。(そうだといいな)
知ってる人も 知らない人も たくさんの人が笑顔で挨拶を交わせる
そんな町並みがたくさんできるといいな。そんな気持ちで書いていきます。





